野田村は県内の他の市町村と同じく自然がいっぱいで、美味しい食べ物があふれ、自慢したい要素がたっぷりの村です。
中でも「のだ塩」の歴史は古く、冷害などで穀物が採れなかった野田村を何度も救ってきました。昔ながらの薪窯直煮製法で作られるこの塩は評価も高く、お肉に合う塩として日本一と評価されたこともあります。
また、独特の風習もあり、毎年1月15日の小正月の夜、村内の家々を練り歩く「なもみ」と呼ばれる鬼のような姿の来訪神は、その家の悪霊を祓う役割があり、家にいる子どもを戒めて、お母さんの強い味方としても大活躍しています。
そんな野田村は東日本大震災で被災して以来、とても多くの支援・応援をいただきました。この支援・応援をきっかけにできた“つながり”は野田村の大きな財産となっています。
離れていても、心でつながっている方々を“準村民”として登録する「心はいつものだ村民登録制度」では、村の貴重な関係人口・交流人口としてつながっています。今後も様々な交流事業を展開し、多種多様な人々が野田村をきっかけに交流を広げる、そんな野田村を目指しています。
実際に地域おこし協力隊となり、野田村で山ぶどう生産支援として畑に出て、生産者の方々と触れ合うと、みんな山ぶどうが好きで、村のことが好きなんだなと感じて私もどんどん山ぶどうと野田村に魅了されていくようになりました。支援とはいえ初めて自分が育てた山ぶどうを収穫するときはとても感動して、収穫後の加工など、山ぶどうに関わるすべてのことが楽しみになって、さらに大好きになっていって・・・気づけば山ぶどうのとりこになっています。
昨年度で地域おこし協力隊の期間である3年が過ぎ、今ではイチ農家として暮らしています。今後は山ぶどう生産者の拡大に向けた後継者の発掘や山ぶどうジュースの生産などに力を入れていきたいと考えています。
私自身は地域おこし協力隊として村に移住したので、定住促進事業費補助金など移住定住に係る補助制度は利用していませんが、補助制度を使う使わないによらず、野田村の暮らしやすさを強く感じますし、移住者に対する特別視もなく、自然に村で暮らすことができます。大学卒業後社会人経験のない私でも暮らしに不便なく暮らせているのは村民の温かさや懐の深さと感じています。移住初心者にピッタリの村だと思いますので、ぜひ野田村に移住して、そして興味がある方にはぜひ一緒に山ぶどうを作ってくれたらうれしいです。