長く厳しい冬、いっせいに草花が芽吹く春、川面にそよぐ短い夏、祭ばやしとともに迎える実りの秋、茅葺の曲り家、たそがれ染まる里山、伝説を育んだ星空、語り継がれた昔ばなし。なぜか「ホッ」とため息がこぼれ心やすらぐ場所、ここがわたしたちの暮らすまち、「遠野」です。
岩手県南東部に位置する「トオノ」は、「その昔、大きな湖だった」と古くから伝わるとおり、四方を山々に囲まれた広大な盆地が広がり、「湖の丘原」を意味する「トオヌップ」にその名の由来があります。そんな伝承が数多く残る遠野は、民俗学者柳田國男の著書「遠野物語」の舞台としても広く知られ、多くの郷土芸能をはじめ、脈々と受け継がれてきた伝統と文化、そして伝説が今も息づくまちです。
基幹産業に農林業を位置づけ、観光やグリーンツーリズムなど豊かな自然と共生しながらのびのびと暮らすことが叶うまちとして、これまでもホップ農家をはじめとする就農希望者や民泊運営に携わりたい多くの移住者を迎え、それぞれの活躍を応援しています。
誰もが安心して、自分らしく暮らすことができるまちづくりに取り組み、新しいライフステージをはじめるあなたを温かくお迎えします。
よそから引っ越してきたので、近所付き合は一番心配していたところでしたが、ここはみなさんウェルカムな雰囲気の方が多くて、すごくよかったなと思っています。人があたたかく、ご近所さんからおすそわけをいただくことも多いですが、それだけではなく、わたしたちのことを本当に心配してくれたり、色んな場面で助けてくれたりする方がたくさん周りにいます。
遠野は自分たちがやりたいことができるところ。今わたしたちが行っているブルーベリー栽培も農家民宿も素人ながら始めたことです。でも地域の人たちや中間サポート団体の方々など、たくさんの人に助けられながら、ここまでくることができました。ぜひ移住に興味がある人がいれば、ひとりでなんとかしようとせず、困っていることは遠慮なく地域の人に助けてもらってほしいなと思います。