岩手県の東北部に位置する葛巻町は、面積の約86%を緑豊かな森林が占め、標高1,000m級の山々に囲まれた酪農と林業の町です。「ミルクとワインとクリーンエネルギーのまち」というキャッチフレーズのもと、町が持つ多面的な資源と機能を最大限に活かして、この山村でしかできないことに果敢に挑戦しています。
葛巻町は四季の美しい自然と人々の笑顔が集う、東北一の酪農郷。くずまき高原牧場ではホルスタインがのんびりと草をはみ、自然の恵みをたっぷりと受けた乳製品が次々と生み出されています。同時に、グリーンツーリズム活動の拠点として、乳製品の製造工程の見学や、手作りアイスクリームの体験ができます。
町の北東にある平庭高原は、山ぶどうを使った「くずまきワイン」生産の拠点です。また上外川高原では、34基の風車が高原の風を受け発電しており、クリーンエネルギー開発が着実に進められています。自然を守り、自然を生かす、葛巻町では「自然との共生」が何十年、何百年も前から人々の心に根付き、大切に守られています。
全国でも例の少ない高校生の山村留学制度に興味を持ち、若手社員の指導やサッカーコーチなどの経験を生かして人材育成に関わる仕事をしたいと考え協力隊に応募しました。大自然に囲まれた葛巻町での3年間の高校生活は、生徒たちにとってかけがえのない貴重な宝になり、ハウスマスターはやりがいのある仕事だと感じています。